サイクリングCYCLING

サイクリングで味わえる楽しさと魅力が日南町にはたくさんあります。大自然に囲まれながら歴史を感じる旅に出かけませんか?

鉄楽の道とは

〜鉄楽の道STORY〜

古来、奥日野地域は砂鉄が豊富にあったため、朝鮮半島から伝播した製鉄技術が日本独自のたたら製鉄として発達し、日本刀の原料になる玉鋼の生産も盛んにおこなわれていました。そのため、日本刀の始祖として知られる大原安綱も日南町の阿毘縁大原の地を選び、刀鍛冶を行い日本刀を鍛造したとも伝えられています。
また、豊富な鉄資源と技術がこの地に伝わったために、日本刀をはじめとする鉄製武器などにも加工され、時の権力者の支配や武士団の形成にもかかわった可能性が考えられます。
印賀地区に残る鳥取県指定保護文化財「印賀宝篋印塔」は南北朝の争乱の際に都で命を落とすかもしれない戦いに出陣する武士たちが、生前供養をした際に建立したものとされています。南北朝時代からこの地域に多くの武士が居たことを物語る物証です。
その後、戦国時代になると伯耆国は山名氏・尼子氏・毛利氏と良好な鉄の産地として争奪戦の対象にもなります。この頃から特に大規模な「鉄穴流し」が行われ、山地の山が削られ、残った地には水田が形成されました。
「鉄穴流し」は中世から大正時代まで続けられ、その結果町内各所に鉄穴流しをした痕跡として「鉄穴残丘(かんなざんきゅう)」という地形を見ることができます。 下流へ流出した土砂の規模は日野川下流にある弓ヶ浜半島を形成した一部になったといわれています。
大正10年に鳥取県のたたら製鉄は終了して100年以上が経過しました。笠木地区にある「下谷中山鉄山跡」は最後まで操業していたたたら場で、大きな改変がされることなく地形や石垣などが当時のたたら場の風景を残しています。

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日南町商工会

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